中国食品問題の報道について
冷凍ホウレンソウ残留農薬違反
2002年に中国産冷凍ホウレンソウから相次いで、クロルピリホスが相次いで検出され、大きな社会問題となりました。
その後、一時的に中国からの冷凍ホウレンソウの輸入がストップしましたが、2004年には本格的に輸入が再開されました。
この間、中国政府は栽培管理体制や工場管理体制について調査・確認し、対象となる輸出業者を厳しく選抜するなど、日中両国間でさまざまな取り組みを進め、2004年12月以降は、残留農薬の違反は大きく改善されています。
うなぎ加工品からマラカイトグリーン検出
2005年8月に冷凍うなぎ加工品のモニタリング検査で、相次いで合成抗菌剤であるマラカイトグリーンが検出されました。
その後、中国産うなぎとその加工品については、命令検査となり輸入業者は費用を負担し、公的機関にて検査を実施し、基準値内であるもののみしか輸入できない管理体制となっています。
中国製餃子で食中毒 メタミドホス検出
2007年12月、千葉県で中国製冷凍餃子を食べた人が嘔吐し、その後他地域でも同様の事例が相次いで発生しました。調査の結果、高濃度の農薬(メタミドホス)が検出されました。日中の捜査当局が混入の原因等について調査していますが、未だ事件の解明はなされていません。
この事件は、農薬が検出されましたが、高濃度の為、残留農薬の問題ではなく、誰かが意図的に混入したと考えられています。
また、この事件以降、「食品テロ」という言葉が語られるようになりました。メラミンによる粉ミルク汚染事件
2008年9月、中国で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ赤ちゃんに腎臓結石が多発したことで、事件が明るみに出ました。 原因としては、「タンパク質含有量」を偽装する為に、意図的にメラミンという化学物質を混入した事で起こりました。 その後の調べで粉ミルク以外の製品からも有害物質が検出され、被害は拡大しました。汚染ミルクを使用した製品が多くの国へ輸出されていたことから、世界的な問題になりました。
日本国内に中国から輸入された乳製品、菓子、たこ焼等など広範囲にわたる中国製食品からメラミンが検出され、相次いで回収が実施されました。
中国産「冷凍いんげん」で食中毒
2008年10月、中国産「冷凍いんげん」から高濃度の殺虫剤(ジクロルボス)が検出され、喫食された主婦に健康危害が発生しました。検出された殺虫剤の濃度が極めて高いこと(6900ppm)、及び1袋のみの検出であることから考えて、通常の生産過程における残留ではなく、故意の混入の可能性が高いと思われています。
また、中国の北海食品及び北緑食品(中間原料の生産)は、事件から1年以上経過しましたが、未だ製品の輸入が保留されています。最近になってやっと、北緑食品の原料カボチャだけが解除になりました。