中国産冷凍野菜の安全性確保に向けて

日本人の「食卓」は「外国産」に支えられています

食料自給率の推移

日本のカロリーベースの食料自給率は、昭和40年度の73%から大きく低下し、近年40%前後で推移しています。

食料自給率の推移

先進国と比べると、アメリカ130%、フランス121%、ドイツ93%、イギリス65%となっており、我が国の食料自給率(カロリーベース)は先進国の中で最低の水準となっています。

食料自給率の推移

農産物だけに注目した場合でも、2012年の農産物の輸入量は、
金額:5兆4418億円

1位 アメリカ 1兆3422億(24.7%)
2位 中国 6622億(12.2%)
3位 豪州 3842億(7.1%)
4位 カナダ 3730億(6.9%)
5位 タイ 3560億(6.5%)

上位5ヶ国が、57.4%を占めています。

その内
冷凍野菜の輸入は、金額:1335億円 数量:95.3万トン

1位 中国 604億(45.3%) 38.5万トン(40.3%)
2位 アメリカ 494億(30.3%) 36.7万トン(38.5%)
3位 タイ 95億(7.1%) 4.8万トン(5%)
4位 台湾 56億(4.2%) 3.2万トン(3.3%)
5位 カナダ 31億(2.4%) 2.9万トン(3%)
  その他 90億(10.7%) 14.2万トン(10%)

この様に、中国は日本の農産物輸入の12.2%を占める重要な国です。
また、日本に輸入される冷凍野菜の40%強が中国からの物です。
そこで、当協議会では、特に中国・台湾の冷凍野菜の安全性確保に注力しております。
昨今、あたかも「中国=危ない」というようなイメージを前提に報道されがちですが、ごく一部の製品についての情報が、あたかも中国全体の問題のように扱われていることに我々は疑問を感じます。
我々の食卓を海外からの農産物が支えているという現実への理解と、正しいリスクの理解で、相互間による努力で中国をはじめとした関係諸国とより良い関係を築いていくことが何よりも重要であると考えています。